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低温技術:希釈冷凍機のインピーダンスのチェックの仕方

希釈冷凍機の運転を行っていると、インピーダンスが詰まってしまうことがあるかもしれません。 ここではインピーダンスの取り外し方、チェックの仕方について説明します。


1. インピーダンスを取り外します。

インピーダンスを固定している半田を取り除きます。

この際、3, 4Heラインをボンベにつなぎ圧力をかけ、また水で濡らしたティッシュ等でパイプを冷やしておき、パイプの奥に溶けた半田が入らないようにします。 ポンプ付きの半田吸い取り器(例えばHAKKO 484等)を用いるとうまく半田を取り除くことができます。










2. インピーダンスのチェックを行います。

インピーダンスの一方を適当な管に半田でセットします。 そしてこちらをボンベにつなぎ、圧力をかけます。

もう一方の管を水を入れた注射器に入れます。 インピーダンスが詰まっていなければ泡がぶくぶく出てくるはずです。 詰まっている場合には、トリクレン、アセトン等で洗浄して詰まりを取り除いてくだ さい。

私たちが使っている希釈冷凍機のメインインピーダンスでは、圧力を0.1 MPaかけたとき 、5分で2.8 mlのガスが溜まりました。



3. インピーダンスを元どおりにセットします。

インピーダンスを元どおりに半田付けします。

そしてHeディテクターを用いて、3, 4Heラインにリークおよび詰まりが無いことを確認してください。

私たちが使っている希釈冷凍機では、詰まりがなければ、室温でHeガスを使ってインジェクション側に10 mbarをかけると、3分後にポンプ側に3e-8 mbar l/sのHeが出てきました。



希釈冷凍機の3, 4Heラインに手を加えるのはリスクを伴います

冷凍機をよく知っている人と一緒に作業を行いましょう。


参考文献

「低温技術」, 小林俊一, 大塚洋一, 東京大学出版会 東京, pp 117 (1987).